医学部合格の軌跡
いつも、読んでいただいてありがとうございます。
子供が国立医学部に合格して以来、各方面の方々から多くの御祝いをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
息子も今では、立派な大学生として、日々努力を重ねているところであります。
本当に、小学校時代は、ぱっとしなかった息子ですが、小さい頃から、目が生きていた、つまり、目力があったということは間違いありません。
小学校までぱっとしない平凡な子供だったうちの子供が、どのような経緯を経て、医学部医学科合格を勝ち取ったのかを箇条書きで紹介します。
参考にしてください。
生まれつき頭のいい子もいますが、大半の子どもは、みんな、最初から頭脳明晰ではありません。
たまに、自分の子供の前で、
『うちの子は、ぜんぜん勉強しない。』
『本当に勉強だめなのよね~。』
などと言ってる母親がよくいますが、私は心の中で
『何で、そんなこと言うんだろう?』
って思います。
私は、子供のことを言うときに
『やれば出来るんですけどね~。』
って言ったことはありますが
『勉強が出来ない。』
『言っても勉強しない。』
などは一言も言ったことがありません。
それを言ったらいけないと知っているからです。
言う機会も今まで一度もありませんでしたが。
『勉強が出来ない。』
『言っても勉強しない。』
子供の前では、その言葉は禁句中の禁句です。
子供の前で、そんなことを言えば、無意識に
『自分は頭悪いから。』
『僕には、最初から無理や。』
って、子供の潜在意識にその気持ちが入っちゃいますから。
天才になるのは難しいですが、努力次第で秀才に化ける可能性は、全ての子供みんなにあります。
子供次第、親次第です。
うちの子の学力履歴などをざっと並べますと
○2歳くらいからテレビゲームにはまる。
○3歳から公文に通う(国語、算数)
○地元幼稚園で英会話に通う(幼稚園が教育の一環としてやっていたこと。)
○年長で田舎に引っ越し(そこの公文に通う。)
○受験対策なしで附属小学校受験、不合格
○田舎の公立小学校に入学
(いじめにあう。『優しくて、強くて、頭がいい奴が最後は勝つ!』と言い聞かせる。)
○引っ越しで運良く元の地域に戻ることができ地元の公立小学校に転校
○小学校5年生から地元大手進学塾に入塾
(1番下の底辺クラス、学校の成績表も泣かず飛ばずの状況)
○地元の公立中学校に入学
(公文ですでに中学2年生の範囲の勉強を終え、学校の授業が復習のようになり、最初の実力テストで学年9位)
○中学校1年生で進学塾の上から3番目のクラス
○中学校3年生夏に進学塾の上から2番目のクラス(金銭的問題、高校受験対策の為、公文をやめる)
○中学校3年生冬に進学塾の最上位クラス
○公立高校に入学(難関私立対策ばかりしていたので、入学合格順位は300番以下。)
○高校1年生で、学年10位以内
(四谷学園に入塾 ~ 国語)
(中学校時代に公文で高校の範囲をすでに勉強していたので、高校の授業は復習のようになる)
○高校2年生で、学年1位
(国語の成績不振から思い切って四谷学園をやめる。国語の成績は悪かったが、学年1位を獲得。)
○高校3年生で、学年30位くらいをうろうろ
(この時期になると、志望校によって、勉強の進め方が異なってくるので、順位は気にしない。)
○現役で九州大学医学部医学科不合格(全受験者中、真ん中くらいの順位。)
○大手塾に行かず、行き慣れた塾で浪人生活
(思い切って苦手科目の国語を捨てる)
○一浪で九州大学医学部医学科合格(センター国語107点。)
です。
小学校、中学校、高校と公立学校に通いながらの塾通い。
ぶっちゃけて言いますと、先取りの勉強は当たり前で、医学部クラスのある高校は幾分別ですが、公立高校の授業範囲を授業でリアルタイムに勉強しても、現役での医学部医学科の合格の可能性は低いと思います。
公立の進学校で校医学部進学クラスなどあっても、それでも、なかなか複数人数の現役合格は難しいです。
よって、どうしても、勉強は塾中心となっています。
うちも、実質、勉強は塾が中心で、学校は付随的なものになっていました。
塾の合間に、学校の勉強をちょろっとする感じでした。
九州大学医学部医学科の合格者は中高一貫校の子供が大半ですが、やりようによっては、うちの子供のように、公立高校出身でも、旧帝医学部医学科に合格できる可能性はあります。
しかし、塾通いが必要なのは明確です。
それも、実績のある進学塾です。
色んな要因がありますが、合格出来たのは、通っていた塾のおかげが大きいです。
私は、子供に最良の勉強環境を与えてやることは残念ながらできませんでした。
しかし、その努力はして来たつもりです。
これは難しいことですが、親は、その時その時で、タイミングよく、子供にあった環境を作ってやることが大切です。
息子の大学受験では、二次試験で大逆転の可能性が必ずあると思っていたので、センター試験の成績で安易にランクを落とさなかったことが、最終的には、最良のいい結果をもたらしたと思います。
運悪く、試験本番で実力が発揮できず、普段の成績が良くても合格出来ない人、それぞれいると思います。
天才は別として、秀才にとっては、ボーダーライン付近では、合格不合格はドングリの背比べです。
その時の体調、出題された問題、運
運というのは、あと1点、あと2点あれば合格というレベルに成績を上げて初めて、その1点、2点を運として感じることが出来ます。
そのレベルまで成績をあげるには、1番は本人の努力ですか、それだけではありません。
医学部に限らず、難関レベルの大学を志望する受験において大事なのは、受験生に対する周りのサポートです。
一人一人の子供が、違った個性を持っているので、私が自分の子供にしてきたことが、全ての子供に当てはまることは決してないと思いますが、少しずつ、かつさりげなく親が子供の教育に目を向ければ、いい方向に物事が回り出すと思います。
誰だって、自分の子供には、一つでも上のランクの高校、大学にいって欲しいもの。
そのためには、最初は根拠のない自信でもを持てるように、親がほめちぎらなければいけません。
決して、子供を貶してはいけません。
子供は褒めて伸びるもの。
親から褒められると嬉しいんです。
褒められると、やる気が出るんです。
成績が伸びるにつれて、根拠のない自信が、根拠のある本当の自信に変わります。
自信を持って、何事にも打ち込める性格に変わっていきます。
親が、その方向への道しるべを作ってあげるのです。
根拠のない自信でも持てるようになれば、それは精神的にも強くなった証しです。
明らかに成功への第一歩です。
精神的に強くなれば、例え失敗したとしても、立ち直りも早いし、前に進むことが出来ます。
子供をほめちぎって育てましょう。
きっと素直ないい子に育ちます。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。