子供の心と靴の底
だいぶ、寒くなってきました。
この季節の空は、空気が澄んでいて、青空がきれいですね。
子供が受験の時に、親に出来ること。
親がすべきこと。
受験生のお子さんがいると、皆さんも、多分、そうだと思いますが、子供に非常に気を使いますよね。
大きく構えることができる子はいいとして、中には精神的にピリピリしてる子もいるし、とても難しい時期です。
ちょっとした精神状態の浮き沈みが勉強に影響します。
結局、勉強は本人しか頑張れない。
親が出来ることは、その環境を物理的、経済的に整えてやること、そして、肉体的精神的に健康面をしっかりと管理してやることしかできません。
私が子供の受験の時に、心掛けていたことを話します。
受験勉強期間中、大体は、放っておきます。
しかし、放っておくのではなく、その雰囲気や会話の中での言葉の微妙なニュアンスなどは気に掛けておきます。
いちいち、子供にそれに対して言わないということです。
子供の肉体的状態、精神状態などをさりげなく観察し、チェックするのです。
場合にもよりますが、その都度、いちいち怒ったり、注意したりしてはいけません。
何かあっても、できるだけ、放っておきます。
ちょっと気になっても、放っていて、しばらく様子を見ます。
いい方向に改善しそうにない時に、初めて、手を差し伸べます。
肉体的な疲労は、休めば、たいていは解決します。
厄介なのは、精神的な疲労です。
これは、間違いなく、受験勉強期間中はもちろんのこと、受験が終わって、合格発表があるまで続きます。
勉強と休憩のバランス、つまりメリハリをつけて息抜きができる子供は問題ないですが、完璧主義の子供は、少々、対応が難しいです。
自分も経験したように、普通の子供なら、誰もが強い不安を抱えながら受験を迎えます。
そして、緊張の中、合格発表を迎えます。
精神的にまいっている子供に、決してプレッシャーをかけてはいけません。
そのような子には、一旦、ちょっとした時間でも勉強のことを忘れさせる事も必要です。
心が壊れるまで勉強する必要はありません。
真面目な子供ほど、心が壊れるまで勉強を続けようとします、と言うか続けます。
子供の心って、親からみれば、靴の底に似ています。
靴の底って、いつの間にか、すごく擦り切れていることがありますよね。
歩き続ける子供、努力を続ける子供は、いつの間にか神経を擦り切らせてしまっている子供が多いです。
見た目はしっかりしている子供、そういう子供こそ、靴の底に注意を払いましょう。
影で悩んでいるかも知れません。
逆に、マイペースタイプ、のんびり屋さんの子供、生まれつきどっしりと構えられる子供は、その点、精神的に壊れることは少ないです。
また、真面目ではない子は、諦めも早いですし、心が壊れそうになる前に、諦めてしまいます。
つまり、無理して歩かないので、靴の底も減りません。
努力を惜しまない真面目な子ほど、壊れやすいです。
そういう子には、休むことも勉強だということを擦り込みましょう。
ケースバイケースですが、何か問題が起こっても、親は慌てず、安心を与えるような言葉を掛けることを心がけ、その時の子供にとって一番いい方法を考えましょう。
受験というのは、子供も親も、必ず、通らなければならない道です。
難しいことも多いですが、無事に乗り切りましょう。
結果は良いに越したことはありませんけど、縁のあった学校で頑張れば、必ず未来は開けてきます。
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